子ども達の心理的な発達において大切なこと②

 

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前回【子ども達の心理的な発達において大切なこと①】では

子どもの心の発達において大切なことは
「心の安全基地をつくるということ」

という内容を書きました。

くり返しにになりますが

心の安全基地とは、
心の中の安全な領域のことで
他者から侵入されることがない
干渉されることがない

そんな安全な領域を
心の中につくることで

心の安全基地は作られていきます。


そして
その安全基地が頑丈なものになるほど
私たちの中には「安心感」が育つのです。

その安全基地づくりは
子どもの頃の親や養育者の関わりが
とってもに重要になってきます。


そして
今回のブログでは
安全基地づくりに大切な子どもへの関わり方や
その具体的な方法をお届けします♪




心の安全基地づくりのポイントは、守りの機能を内在化

 
 
心の安全基地を強化するためのポイントは、

守りの機能を内在化していくことです。



守りの機能を内在化するというのは
どういうことなのか・・・

幼児のケースでお話したいと思います。
 


幼児の場合、まだ、心の中に
安全基地が確立されてないので

外の世界に安全基地を求めます。



多くの場合、それは
母親などの養育者です。

自分を育て、自分の世話をしてくれる
母親(養育者)が
幼児にとっては安全基地なのです。

子どもはこの世に生まれ出でて
発達し
自分で移動できるようになると
外の世界に興味を持ち
冒険をしようと試みますが

不安になったときには
すぐにお母さんのところに戻り
お母さんに甘え、守ってもらいます。



こうして子どもは
お母さんに甘える体験や守られる体験を
十分に繰り返すことによって、
信頼感、安心感を形成していきます。



そして、
十分にその関係を形成できたときに、

自分を守ってくれた養育者のイメージが
子どもの心の中に定着するのです。
(「母親の内在化」と言います。)



そして、このとき子どもは、

自分を守ってくれたお母さん(養育者)の
「守りの機能」をも心の中に取り込み、
自分の心がしっかり守られた状態を
形成するのです。


これが心の安全基地の土台です


これらが形成されていくと
子どもは養育者から離れて

冒険することができるようになります。


心の中にお母さんのイメージが
しっかり定着し、
心が守られた状態になっているので

実際に親がそばにいなくても
安心して冒険できるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

だからと言って、その幼児期に
「心の安全基地」が作られなければ、
ずっと脆弱のままなのかと言えば
それは違います。

 
いつからでも強化することができます。
これって、希望ですよね!


私たちは、大人になってからでも

自分で自分の心に守りを入れていく
ことによって
その守りの機能を内在化させ
自分の心がしっかり守られた状態を
つくることができるのです。


私自身も
大人になってから
その強化方法、心の土台づくりに取り組んだお陰で
変化していきました。


子ども時代はすごく大事。
だけど
子ども時代がすべてではない。


子どもの心理的な発達、そのプロセスを知り
子ども達と関わる中で
親自身も心の土台づくりができます!


子どもの発達を学びたいな。
と思う方は
お声かけくださいね~

講座内で
体と心の土台づくりで大切なことをお伝えしています。




 
 
 
【編集後記】


里親が委託を受けるお子さんの多くは
心の守りが希薄であり
 
 
養育者(親)との関係で
基本的な安心感、信頼感をつくることが
難しい環境に身を置いています。


また
心に大きな傷を負っていることも多々。

そういった子ども達が
人間関係を構築していく際には
さまざまな課題がうまれます。
 
 

そんな境遇も知ったうえで
できることは何だろう。


いつも自問自答しますが


関係性の再構築や
心の守りを強化していくこと

 
それまでの親(養育者)
との関係で
十分に甘えたり、
十分に守られるという経験が不足しているなら


養育者の守りの機能が内在化するように
再構築をしっかりとしていくこと。


子ども達の守りをつくっていくこと
に尽きるんじゃないかな。



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