子どもの心の発達において重要なことは「安全基地」をつくること

先日、里親の更新研修を受講してきました。
1日通した学びの時間。

とても有意義で
学び多き時間となりました。

夫と一緒に参加しましたので
道中の車の中で話しながら

それぞれが「大切にしたいこと」
また、

「これからどう進んでいくのか」
「私たちは何を優先していくのか」
その考えを照らし合わせ

見ているもの、進む方向の
確認をする時間となりました。

数年寄り添って同じ屋根の下で暮らしている夫婦と言えども
男女であり、まったく違う環境の中で
これまで育ってきたわけであり
分かり合えないことも沢山ありますw

これまでも意見、考え方の違いで
何度、争ったことか(笑)
(一方的に!?・・・)

だから、大事にしていることは

「話すこと」


わかっている!?
わかってくれている!?

いえいえ、そんなことありませんよね。

言葉に出して、気持ちを伝え合う。
大事ですね。
反省の意も込めて・・・

心の安全基地づくり

 先日の里親研修の中で、
「子どもの心の発達」のお話がありました。

ここは私も専門分野で、
ここ数年学びを深めている部分ですので

子育て中の方へはなおのこと
共有したく
今日のメルマガでは
「子どもの心の発達」において重要な


「安全基地をつくるということ」

そのお話をさせて頂きたいと思います。

***

人は、
心の中にしっかりした安全基地が
つくられていると

基本的な安心感を持って
人生を生きていくことができます。



基本的な安心感とは、

「自分は自分のままでいいんだ」
「何があっても自分は大丈夫だ」
「この世界は安心できる場所だ」

といった感覚にもとづく安心感のことです。


心の中の安全基地がしっかりしたもので
あればあるほど、
この基本的な安心感が育ちます。



そして、
基本的な安心感が育つほど、
私たちは
失敗を怖れ過ぎることなく


チャレンジしたり
好奇心、意欲をもって
さまざまなことにトライしたり

他人の目を気にし過ぎることなく、
自分の気持ちや考えを表現したり
することができるようになります。



そのためにも、

心の土台である「心の安全基地」を
確立する必要があるわけです。



心の安全基地とは、
心の中の安全な領域のことです。

他者から侵入されることがない、
干渉されることがない、

そんな安全な領域を
心の中につくることで、

心の安全基地は確立されていきます。



そして、
その安全基地が頑丈なものになるほど、

私たちは安心感が育つのです。

その安全基地づくりは
子どもの頃のお母さんや養育者の関わりが
非常に重要になってきます。

 ****

心の安全基地づくりのポイントは、守りの機能を内在化

心の安全基地を強化するためのポイントは、

守りの機能を内在化していくことです。



守りの機能を内在化するというのは
どういうことなのか・・・

幼児のケースでお話したいと思います。



幼児の場合、まだ、心の中に
安全基地が確立されてないので、

外の世界に安全基地を求めます。



多くの場合、それは、
母親などの養育者です。

自分を育て、自分の世話をしてくれる
母親(養育者)が、
幼児にとっては安全基地なのです。


子どもはこの世に生まれ出でて、
発達し
自分で移動できるようになると
外の世界に興味を持ち、
冒険をしようと試みますが、

不安になったときには、
すぐにお母さんのところに戻り、
お母さんに甘え、守ってもらいます。



こうして子どもは
お母さんに甘える体験や守られる体験を
十分に繰り返すことによって、
信頼感、安心感を形成していきます。



そして、
十分にその関係を形成できたときに、

自分を守ってくれた養育者のイメージが
子どもの心の中に定着するのです。
(「母親の内在化」と言います。)



そして、このとき子どもは、

自分を守ってくれたお母さん(養育者)の
「守りの機能」をも心の中に取り込み、
自分の心がしっかり守られた状態を
形成するのです。

これが心の安全基地の土台です


これらが形成されていくと、
子どもは養育者から離れて、
冒険することができるようになります。


心の中にお母さんのイメージが
しっかり定着し、
心が守られた状態になっているので、

実際に親がそばにいなくても、
安心して冒険できるのです。


ですが、
里親の研修の中でもあったのですが
子ども(養子・里子)と養育者。

委託された子ども達との関係では
さまざまな課題がうまれる
という話を聞きました。

それは、それまでの環境の中で
安心安全な環境になかったことも
事実としてあり、影響しています。


虐待児もいます。

虐待児は脳の形成、脳の機能にも
影響を受けます。


それまでの親(養育者)
との関係で、

十分に甘えたり、
十分に守られるという経験を、

必ずしも
できているわけではないということ。


十分に甘えたり、
十分に守られるという経験を、
できていない場合、

養育者の内在化も
十分にはできていないでしょうし、

その場合、
「養育者の守りの機能」も
内在化していないので、

心の守りが手薄になっています。

いつからでも、心の安全基地は育むことができます

 だからと言って、その幼児期に
「心の安全基地」が作られなければ、
ずっと脆弱のままなのかと言えば

それは違います。

いつからでも強化することができます。

私たちは、大人になってからでも、

自分で自分の心に守りを入れていく
ことによって、
その守りの機能を内在化させ、
自分の心がしっかり守られた状態を
つくることができるのです。

実際に私は、
生まれてすぐ手術をし、入院していたことや
その後もカラダが弱く入退院を繰り返し
幼少期の記憶はほとんどないのですが

しかし、大人になってから
その強化方法、心の土台づくりに取り組んだお陰で、
大きく変化しました。

その具体的なやり方も
ぜひお伝えしたいと思っています。



心の土台をつくり、自分をととのえることは、
子育てに直結しますし
身近な人との関係性、周囲の方との関係性にも
大きく影響をしていきます。




 

子ども達が伝えてくれるメッセージは
いつも本当に大切なことを教えてくれます。

心の土台づくり、安全基地づくりのために
大切なことは
とてもシンプルなのかもしれない。

子どもが笑ったら、笑い返す。

泣いていたら
「そんなことでいつもまでも泣いていないの!」
と言うのではなく

「悲しかったよね。」
「嫌だったんだね。」
と気持ちを受容して受け止めてあげる。


自分がしてほしいことを
相手にもする。

子ども達が自分の可能性に
思いっ切り挑戦できるように

心の安全基地をつくっていきたいなぁ。

そう改めて感じました。

***
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