ひとつの「いのち」が我が家にやってきた

2016年初夏

「今月末が予定日の男の子の赤ちゃんです。受け入れは可能ですか?」

養子縁組の斡旋団(ストークサポート)からの連絡でした。

それまで、何度も夫婦で話し合い、児童相談所の里親研修会を受講したり、

また、斡旋団体もいくつかの団体さんの資料を集め、説明会に参加し、

研修を受けたのち、登録させて頂いていた斡旋団体さんからの突然の連絡に、

嬉しさの感情で、心躍りつつも

さて、何からすればいい?準備は何が必要は?

身辺整理が必要ね。

と、心の内はバタバタでしたが、

しかし、冷静に

あと一ヶ月後に生まれてくる赤ちゃんを迎える準備をしなければ。と

現実に頭を切り替え

一ヶ月後に生まれる赤ちゃんを迎える準備に取り掛かります。

フリーランスのトレーナーとして仕事をしていた私は、その頃はまだ様々な現場で運動指導をしていましたので

仕事の整理も必要でしたので、まずはここをあと一ヶ月で、引継ぎや、整理をしていきことが先決。

やることを一つ一つ整理していこう。と

そう思っていたのも束の間。

な・・・なんと

4日後に

「生まれました!」

と連絡が入りました。

予定日から多少の前後は想像していたけれど

まさか、3週間も早く生まれてきてくれるとは(笑)

それからはもう、バッタバタでしたよ。

――――――――――

さらに、

大慌てで諸々の

準備をすすめました。

必要なもの教えてくれたり、

買い物につき合ってくれたり

布おむつを作って届けてくれたり

おさがりの服をごっそり届けてくれたり

チャイルドシートをいただいたりと

たくさん

周りの方に助けてもらいました。

――――――――――――――

そして、

「早くて5日後に退院します。

前後の可能性はありますが、お迎えの準備をお願いします」

と告げられ

そのつもりで

いましたが

ここでも、最短の5日で

退院する息子。

もーそんなに早く会いたかったのね

としか言いようがないです(笑)

どきどきしながら

夫と一緒に

迎えにいきました。

赤ちゃんと会うまでの間。

ずっと、

そわそわしていまいたが

きっと

赤ちゃんと対面したら

感動するんだろうな。

なんて

想像していました。

でもね、

小さな小さな命を・・・

赤ちゃんを目の前にしたとき

言葉も涙も出なかった。

あのね

涙、これっぽっちも流れなかった。

(隣で、夫は目を赤くしていたけど・・・)

比較的、冷静な私がいました。

それから、役所などで

手続きをして、車でゆーっくり帰る道のり。

行きの車ではまったく気にならなかった

車の揺れがすごく気になりながら・・・

帰り途中は、2回ミルクをあげ
(はじめての授乳にそわそわドキドキ)

時間をかけて、自宅に帰ってきました。

ふー長かった~

そして

その日から

てんやわんやと

育児がスタートしました。

――――――――――

さて

それから一週間後。

息子が、よ~く眠る日がありました。

まるで、

「一週間お疲れ様~ちょっとカラダ休めてね~」

と言っているような寝顔で。

そのとき

寝顔を見ていると 

ふと

ぽつり

ぽつり

と涙がこぼれ

感情があふれてきた。

そういえば、依託の連絡をもらってからも

息子が我が家にやってきてからも

はじめて…

泣いた。

涙があふれた。

以前は、

養子縁組みの話や

対面するとき

そんな時がきたら、きっと

感動して涙が出るんだろうな~


TVドラマみたいなイメージをしていたけれど(笑)

でも、泣かなかった。

泣けなかった。

あー

そっかー

今まで

感情に蓋をして

どうにか自分を保っていたんだ。

あの時。

あの知らせがきてから

息子が来てから

感情も感じる暇がないほど

バタバタと過ごして

きっと、それを感じちゃっていたら

あの時はダメだったんだよね。

いっきに

現実としての目の前のイノチがここにあって

責任感もうまれて

やるべきこと

準備がたくさんあって。

一度フタをして

とにかく進まなくっちゃ

進めないし

立っていられなかったんだろうね。

そんなことに気づいて

あ~私さ

お母さんやってるんだね。

一週間、育児と仕事をしながら

息子と過ごす中で

振り返り

感じたら

抑え込んでいたかのように

涙が止まらなかった。

ありがとう

私をお母さんにしてくれて。

夫をお父さんにしてくれて。

私たちを親にしてくれて。

ありがとう

生まれてきてくれて。

 ーーーーーーーーーー

4年前

息子が生まれたときの事を振り返り

この3年間を月日を振り返ると

本当に感慨深い。

そして、なんだか

不思議と、笑える。

目の前のイノチが

いろーんな

たーくさんの

大切なことを教えてくれたよ。

目の前の小さなイノチが

今までを

全てを

肯定してくれた。

一緒に過ごして行くなかで

目の前の小さな命が

強さも弱さも、まるっと

受容してくれているようで。 

私が私でよかった。

って心底思えた。

強くもなり

弱くもなり

癒えていく。

さて、

もうじきお兄ちゃんになるあなたと「いのち」のお話をしましょうね♡

***
可能性を未来につなぐ「心とカラダの土台づくり」メルマガ
https://www.reservestock.jp/subscribe/102399/1552330

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。