あたらしい、ちいさな「いのち」との出会い

新しい、ちいさな「いのち」と出会う。


そのいのちは、精一杯、ちいさな手で
私の手を握り、ゆっくり歩く。

***

10月から

3回、乳児院へ通った。

その3日間とも、天気に恵まれ、

毎回いっしょにお外へとお出かけ。

そのいのちは

精一杯、小さな手で

私たちの手を握り

ゆっくりゆっくり歩く。

ぎゅっと握った

小さな手から感じる

その温もり。


***

4歳の息子にも何度も何度も

「今ね、赤ちゃんのおうち(乳児院)にいる○○ちゃんがね

今度おうちにきて一緒に暮らすことになるんだ。

まだいつかは分からないけど、

そしたら、あなたはお兄ちゃんになるんだよ。」

そう伝えてきた。

とても、楽しみにしている様子が伝わる。

「赤ちゃんがきたら、どのオモチャをあげようかなぁ。」

「絵本も読んであげたいけど、僕は字が読めないんだよね。」

そしたら、絵本はお母さんが読んであげる!そう伝えると

「いや、絵本はお父さんに読んでもらうよ」と(笑)

また

「もし、赤ちゃんがプールでおぼれたら、僕が助けてあげるね!」

「もし、電車の中で走っちゃったら、僕がつかまえるね!」

「ごはん中に、立っちゃうかもしれないから、ベルトしてあげようかな」

なんて、愛おしいんでしょう。

***

そして、昨日は初めて、我が家にやってきた。

特別養子縁組で家族になった息子にとって

待ちに待った一緒に暮らすことになる、きょうだいとの出会い。

初のご対面。

異様なテンションで、

嬉しい気持ちを

さまざまな形で、表現する。

この日も天気がよく

いっしょに散歩へ出かけた。

いつもは

ゆっくりゆっくり歩いていたけど

この日は

少し先を行くお兄ちゃん(息子)のスピードに

精一杯ついて行くかのように

前へ進む。

ぎゅーっと手を握りながら。

そして

一緒に手を繋ぎ、4人で横並びで歩く。

道路に広がりすぎないように気をつけながら。

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