心の安全基地を再構築する。里子、次郎との3年を経て

こんにちは

カラダと心の土台づくりを通じて
可能性を未来へつなぐ
「ココカラミライ」
梅田あいこです。

養育里親として、
里子を迎えて暮らしている我が家ですが
もうすぐで、
里子(次郎)との暮らしがスタートしてから
3年が経とうとしています。

「3年かぁ~!!」
と・・・
本当に感慨深いです。


そんな我が家には
時折、児童相談所の職員さんが

子どもたちの(里子)の様子を見に来たり
これからの養育について一緒に考えたり
私たち里親の相談にものってくれたり
と、家庭訪問に来てくれます。

先日、私たち夫婦が
養育里親になった7年前から
お世話になっている児童相談所の
職員さんと

いろんな話を
ゆっくり
じっくりする時間がありました。



児童相談所の職員さんと
話をする中で
共感しあったことが

社会的養護の子どもたちが
社会で生きていくためには
「本当に
さまざまな課題がうまれてくる。」

ということや

「その課題はとても複雑である。」

ということでした。


私も里子の養育をする中で
切実に実感せざるを得ない部分でした。





さて、昨日は

『人は、
心の中にしっかりとした安全基地が
確立していると
基本的な安心感を持って
生きていくことができるということ』

『自分を守ってくれた養育者の
「守りの機能」をも心の中に取り込むことで
自分の心がしっかり守られた状態を
形成できること』など



・心の安全基地づくりについて
・守りの機能の内在化とは?

についてのお話をしましたね。


今日は、さらに
・心の安全基地づくり
・守りの機能の内在化

について



より理解していただけるよう
我が家の里子の話をまじえながら

============
「守りの機能の内在化」
 について
============

補足になるお話をしますね。



では、はじめていきましょう~





もうすぐで、
里子(次郎)との暮らしがスタートしてから
3年が経とうとしています。

そんな彼、次郎にとって

「ぼくが、居てイイ場所」
「ぼくが帰ってこれる場所」
「ぼくの心が守られる場所」
「ぼくの心の居場所」


どれだけ求めていたか。
どれだけ必要としていたか。



親の愛情を一心に受けたくて

それを
赤ちゃんの頃から求めていた
次郎は

そんな心の叫びを
さまざまな形で発揮してきました。




ここで
養育里親や里子についての補足をしておくと
 
ーーーーーーーーーーー
※養育里親とは、

さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもを
家庭に迎え入れ、養育する人のことで

第3者が本来の親に代わって子どもを育てる制度のことです。

家族と暮らすことのできない
社会的養護が必要な子ども達は
児童養護施設や里親家庭で暮らしています。

※実親から離れて育つ子どものことを里子と呼びます。
ーーーーーーーーーーー

さまざまな事情で
親元で暮らせない子どもたち。
(社会的養護の子どもたちが)
社会で生きていくためには

本当に
さまざまな課題がうまれ
その課題は
とても複雑に混在化しています。


そのひとつが
「心の安全基地が脆弱である」ことや
「心の守りが薄い」ことが
挙げられます。



私も里子の養育をする中で
切実に実感せざるを得ない部分でした。



「虐待を受けてきた子どもたち」

「いつもでも、どんなときでも
守れれてきたという経験が乏しい子どもたち」

「安全な環境で暮らせる保障がない子どもたち」

「親との愛着形成は皆無な子どもたち」


にとって

つまり、
自分をしっかりと守ってくれる養育者が
いなかった子どもたちは

「心の安全基地」
「心の守り」
が希薄なんですね。






そんな子どもたちは
精神的にも
健康的に成長、発達するには
ほど遠い状況ともいえるので


・心が折れやすい
・感情コントロールができない
・非行に走る
など

多くの課題が浮き彫りになっています。



つまり、
本来
親に甘える体験や
親から守られる体験を
十分に繰り返すことによって、

親との間に愛着(アタッチメント)
を形成し
自分を守ってくれた親(養育者)のイメージが
子どもの心の中に定着していくものが

そんな守りの機能が内在化せず
不十分な状態で成長していくので


心の安全基地が
希薄な状態になっているんですね。

自分を育て、自分の世話をしてくれる
養育者こそが、
幼児にとっては「安全基地」なのですが
守られた経験がないってことは
自分の心の守り方も
わからないんですよね。





ですが
たとえ、幼少期に
心の安全基地がつくられずらい環境だったとしても


その後の人間関係の中で
心の安全基地をつくり
心の守りを強化していくこと
ができますし


私たちは、いつからでも、
自分で自分の心に守りを入れていく
ことによって、

その守りの機能を内在化させ、
自分の心がしっかり守られた状態を
つくる
ことができます。

これは、
社会的養護の子どもたちだけに限らず

すべての人の共通して
お伝えしたい
メッセージです。




昔、子どもだった私たち大人も
必ずしも心の安全基地が
しっかりと作られる環境下にあったかといえば、

決してそうではない方も
多いのが実際だと思います。


私もそうでした。


ですが、今、ココから
「心の安全基地づくり」に取り組み
「基本的な安心感」を育てていくことで


私たちの心は守られ
丈夫な心の土台が育っていきます。



そうすると、

豊かな人間関係を築けるようになったり、

無理なく
安心して、
冒険(挑戦)していけるようになっていきます(^^)






【編集後記】

ということで、
我が家の次郎くん(里子)との
暮らしの中で
本当にいろんな学びと試練wの連続で(笑)


3年かけながら
赤ちゃん期からの
やり直しのプロセスを辿っていたように感じます。


親との愛着形成がなされず
心の安全基地が脆弱だと
こんなにも
不安定要素がたくさんあり
心の不安定さをあらゆる形で発揮することを
身をもって感じた歳月で

それに付随して、
自分たちが試され、問われることの連続でした。


苦しい日々もたくさんでしたが
(いや、、、現在進行形のところも
 まだまだありますが^^;)

気にかけてもらえたり、
周囲の支えや、サポート、寄り添いのお陰で
なんとか、やってこれました。


本当に、自分たちだけでは
お手上げでした・・・

周囲への
感謝の気持ちと
こどもたちへの
感謝の気持ちを込めて♡



今日もお読みいただきありがとうございました。





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