応援団になってほしい

「ひとりぼっちをつくらない。」
そんなメッセージが木霊するこの頃。

****


特別養子縁組の制度で迎えた長男。

迎えて間もない頃
喜びと同時に、ひとつのイノチを育てることの責任感も押し寄せます。
はじめての子育てに必死で
手一杯になっても助けてが言えなかったあの頃。
母が亡くなっていた私にとって
その頃、頼る場所は、限られていました。

そして、周囲に伝えることで頂く反応を気にして
どんどん内にこもる自分がいました。

子どもを授かり
産まれると
きっとほとんどの場合「おめでとう」と
言ってもらえると思う。

ですが、私の場合は
「なんで?」「どうして?」
「どういうこと?」
から入る

そして、
その時は頂くさまざまな反応が怖くなっていました。

あれから4年。
里子も迎え、
まぁだいぶ強くなりましたね(笑)

だけど
弱くもなり
強くもなる

そして
強くありたい気持ちと一緒に
弱さを受け容れていく

子どもと共に
家族で成長していきたいですね。




***


こうやって、今
親にならせてもらい
今の「家族のカタチ」がある
その大きなキッカケとなったひとつが

日本財団が開催している「養子の日イベント」に参加したことです。

初めて参加したのが6年前。

まずは知りたい!
その思い一心で1人でドキドキしながら虎ノ門へ行ったことを思い出します。

実際の話を聞いて、知って、感じて
そして決断していきたかったから

参加して良かった。
行動して、踏み出してよかった
あの頃の自分にナイス!と言ってあげたいですね(笑)


そのイベントが
今年はオンラインで視聴ができるということでしたので
有難く視聴させていただきました。


お話の中では
養親、養子の当事者、自治体の方、それぞれ双方向からの
お話が聞けて、すごく多角的に考えさせてもらえるものでした。

私はやはり、養親、里親側の当事者として
自分事として考え受け取ると
救われたメッセージが沢山ありました。

【養子縁組の未来に向けて】
というテーマの中で

「実子がいるけど、何かできることはないか?」という質問に対して
自治体の方が話されていた内容が印象的でしたので
抜粋しますと


「社会的養護が必要な子が現在、日本では4万5000人
特定の大人を求めている子ども達は沢山います。
それは皆さん、多くの方が知らないだけです。
ぜひ、そういう思いがあるのであれば養育里親になって
長期養育、短期養育の活動をやって
いただけたら有難いですし、、もし預かることができないのであれば
それぞれの地域に必ずそういう活動をしてる人がいらっしゃるので
応援団になっていただけたらと思います。」



この「応援団」という言葉に
ジーン。

そうなんだよね。
応援団になってほしい。
それだけで、どれだけ救われるか。

さらに続けると

「やはり、
里親家庭、養親さんもですけど
ただしい情報が社会に伝わっていなくて
ちょっと特別な目で見られたりとか
偏見で苦しまれている方も少なくないと私は思います。
ちょっと変わり者だとか、あの人だからやるんだよね。とか

そんなことない!
もっとオープンになって
だれもが困っている子ども
困っている人に手を差し延べられるような社会になればと思っているんですけど
ぜひ、そういう社会のために何かできる行動として、里親の理解、
可能であれば里親登録していただけると私は嬉しいなぁと思います。」



とお話されていたことが印象的で
同時に
あぁそうだったんだよね。


周囲からの実際に
「聞いてごめんね」というお言葉や
「すごいね!あなただからできることだよ」
そう言われることで
まだまだ自分を守る必要があった私は
更に、周囲へ伝えていくことへ怖さもうまれました。


さらに
司会の方も加えて


「今まで日本財団でもこういうイベントをしてきましたが
その中でも養親さんがおっしゃるのが
知り合いに
”子どもを特別養子縁組で迎えたんだよ。”
と伝えたら
そこで言葉が止まってしまう
相手がおどろいて、反応できない。
ということがあったり
悪いことを聞いてごめんね。
と謝られたりすることがあると聞いたことがあります。
そうじゃなくて、
それが普通なこと、普通な社会になるように
私たちは自分たちの経験を話している。
とおっしゃっていた方がいて、
まず知っていただけることだけでも
大きな意味があるんじゃないかと思います。
そういった意味で
今日見ていただいている方に感謝したい。」


と述べておられました。

社会で子どもを育てる。
カタチ、入り口は違えと
みんなで子ども達を育てていけたら。
私も、つよく
そう思っています。



そして、最後に
イベント内での
このメッセージにも
背中を押していただいた私。

「里親になろうか迷われている人が
一番背中をおされるのは、里親として活動している人をみたこと。
実際活動している人を見ると・・・
だったら私もできそう。
イギリスのオックスフォード大学の里親研究をしている研究者のエビデンスがある。

特別養子縁組も特別なことではない、
そういう一つの選択としてあるんだよ。
ということがこういった形で可視化されると、
何よりも子どものためになるんじゃないかなと思いました。」


あーーーそっかぁ
そうだよね。
私もそうだったな。

「ひとりぼっちをつくらない」

そんなメッセージが木霊しながら
今日もブログを書いています。


***
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