子どもの「主体性を大切にする」ってどう関わればいいの?
*
こんにちは。
心とカラダの土台づくりを通して
可能性を未来へつなぐ
「ココカラミライ」の
梅田あいこです
*
「子どもの主体性を大切にしましょう」
保育や教育の場で、よく耳にするようになりました。
けれど、実際に子どもたちと関わる現場では──
・集団から離れて、好き勝手に動く子を誰も止めず、「主体性だから」と見守っている
・自由にさせているはずなのに、落ち着かず不安定な様子が続いている
・順番を守れなくても、“自分の気持ちを大切にしてるから”とそのままにされている
・片付けをしない子に、大人が『今はこの子の気持ちを大事にしよう』と声をかけない・自分のやりたいことしかせず、他の活動には一切関わらない
・ルールを破っても、“その子なりの表現だから”と受け止めすぎてしまっている
そんな場面に出くわすことはありませんか?
わたし自身、
さまざまな現場で子ども達と出会い、ふれあい
保育園・幼稚園を巡回して運動教室を行うなかで
「主体性」という言葉が
独り歩きしてしまっているのでは?
と感じる機会が増えてきました。
「主体性」とは、何でも自由にさせること?
“主体性”の名のもとに、大人が主導権を手放し、枠組みをなくしてしまえば、
子どもはかえって不安定になり、心理的な成長が阻害されてしまうこともあります。
「“主体性”といっても、ただの“わがまま”や“好き勝手”になっていないかな?」
一度立ち止まって、大人の関わり方を見直してみることも、大切な視点だと感じています。

そこで、今日は
子どもの心理的な成長発達には
ぜったいに必要な視点をまじえて
子どもの育ちを支えるための
大人の関わり方を
一緒に考えてみたいと思います。
*
では、はじめていきましょう~
*
まず、
「子どもの主体性を大切にしましょう~」
と聞いて
どんなこと
どんな関わり
どんな環境をイメージしますか?
*
「主体性」とは
・自分の意思で行動するチカラのこと。
また
・子どもが 「安心の枠」の中で
自分の意思や感情を調整しながら行動するチカラのこと。
“わがまま”や“好き勝手”とは違い
他者との関係の中で
自分をコントロールしながら表現する力です。
なので・・・
主体性とは、
「好きなようにさせる」ことではありませんし
「やりたいようにさせる=主体性が育つ」
わけではありません。
「主体性を育む」というのは、
子どもに主導権を渡すことではなく
大人が土台となり、
信頼できる”安心の枠”を提示していくことなんです。
本当の意味で、主体性を育むために
大人ができること
大人がつくる環境を
今いちど
整理して
見つめていく必要があると思っています。
どうして「主体性」が大切にされるようになったの?
子どもの主体性が注目されるようになった背景には、
社会や教育の変化があります。
まず
戦後の教育改革の中で
「従順で均一な子」を育てる教育から
「ひとりひとりの個性」や「民主主義社会に生きる力」を育てる方向に変わっていきました。
また
子どもの権利条約の浸透からも
子どもを「一人の人間」として尊重しようという意識が拡大し
「自分でやりたい」
「これはイヤ」も、
子どもなりの意思表示として受け止めよう
という流れもあります。
そして、
正解のない時代”の中で
「自分で考え、選び、行動する力」が
より求められ、大切にされるようになりました。
こうした流れの中で
子どもの主体性を大切にし、育てることが
強調されるようになってきました。
でも今
わたしはあらためて・・・
「主体性を大切にすること」が、「枠や導きを手放すこと」になっていないだろうか?
そう思い、
ちょっと立ち止まって考えていかないといけないな。
と、切実に感じています。
そのうえで・・・
本当の意味で
子どもの主体性を育むために
『大人ができること』って何なのでしょう
さまざまな視点があり
年齢に応じても
また変わりながら
進むモノですが・・・
これはとても大事ですよ~
と言うモノを
今日は、3つあげたいと思います。
子どもの主体性を育むために、大人ができる3つのこと
1つ目は
【主導権は大人が握ること】です。
ものごとに応じては
子どもに「決めさせる」「選ばせる」場面はあっても
流れや秩序は大人が提示することが大切です。
主導権そのものを子どもに渡してしまうと、
不安定になり
情緒や行動のコントロールが崩れやすくなります。
「見守る」と「放任」は
ちがいますし
子どもに選ばせる・尊重することと
「大人の役割を手放すこと」は違います。
「何でも自由」は、
子どもにとって不安を生みやすく
混乱のもとになります。
子どもは
「なんでも自由にできる」よりも
「信頼する大人が導いてくれること」で
安心できます。
2つ目は
【一貫性のある関わり】
ここも
実はとても大事な部分です。
「今日はOK、明日はダメ」では、
子どもはどう動けばいいかわからなくなり、
混乱します。
“どう動けばいいか” が
予測できるなど
大人の一貫した関わりが
子どもに安心と見通しを与えます。
「今はこれをする時間」
「こうすればうまくいくよ」といった
わかりやすい言葉がけやルールも、
子どもの心を安定させる要素です。
そして、
主体性を育むために大切なコト
3つ目は
【枠組みを整えること】です!
時間、順番、空間、ルール。
こうした“枠”があるからこそ
子どもは安心して冒険できます。
枠組みがあるからこそ
子どもは安心して自分を表現できます。
忘れてはいけないことは
枠組みがあるからこそ
自由が生きるということです。
”自由にしていい”ではなく
”自由にできる枠(範囲)を伝える”
この『枠組み』が
重要なんです!
だからこそ
「安心して自由になれる場(枠)」
を用意するのが、大人の役目と言えますね。
*
ここまで
お読みいただきありがとうございました。
これは、主体性だから・・・
と大人が主導権を手放してしまうと
いつもで子どもの主張が通り
好き勝手が助長していくようになったり、
思うようにいかないことへの耐性が
つかなかったりということにも
なり兼ねません。
主体性を育てることは、
「なんでも自由にさせること」ではなく、
安心できる“土台”と“導き”のなかで、
自分らしく育つ力を支えること。
”安心できる枠”と
“信頼できる関わり”の中で
自分らしさを発揮していけるように導いていくこと。
子どもたちは、
信頼できる大人との関わりのなかで、
自分らしさを少しずつ育んでいきます。
わたしたち大人ができるのは、
その土台を丁寧に整えていくこと。
子どもに“任せる”のではなく、“共に育つ”という視点を、
これからも大切にしていけたらと思います。
子どもたちが、
心も体ものびやかに育っていけるように♡
わたしたち大人ができる“土台づくり”を
これからも一緒に考えていけたらうれしいです。
=========================
【感情に振り回されない、しなやかな自分軸で生きる
「心の土台づくり」7つのステップ/無料メールレター】
⇒ https://resast.jp/subscribe/N2FmYjE3YmFmM
=========================
*
=========================
子どもの心の育て方
7つのステップ
⇒ https://resast.jp/subscribe/NjY4M2U0MTlmN
=========================
*
=====================
心の土台をつくる「カウンセリング・セッション」
~あなたに寄り添う心の土台、自分づくり~
→ https://online-course.jp/cp/umedaaiko
=====================
ココカラミライ
梅田あいこ
◆ホームページ
https://umedaaiko.com/
◆アメブロ
https://ameblo.jp/ai-hatu