「う、うん大丈夫。」(いや大丈夫じゃない。)


「たのしい」

「うれしい」

「わくわくする」

「しあわせ」

そんな

心があたたかな

心がよろこぶ

これらの感情は


その都度
素直に
言葉にして、表現できる。

そんな人は多いと思う。





だけど

「つらい」

「クルシイ」

「シンドイ」

「さみしい」


こっちは
なかなか表現できない。

素直に言えずに
明るく言葉にしてみたり

ときには
心の中に
ぐっとしまう。


いや、いや
日常的に
心の奥の方へしまい込むことも
しばしば。



うん、そうなんだよね。

なかなか口にできない。




いわゆるネガティブと言われる感情の方は
口にしてはいけないような気がして。




ツラクても
我慢をしなきゃと思い

クルシくても
人に迷惑をかけないようにと思い

シンドイときは
笑っていようと

思うんだ。






あ~
そういえば

子どもの頃

「うれしい」
「たのしい」

いわゆるポジティブな感情は
大人がいっしょに
喜んでくれ
言葉にもしてくれた。


そうやって、
その感情を
共有したな。





だけど

つらいとき
くるしいとき
しんどいとき


いわゆるネガティブな感情は


なんだか

それらは表現しても
ないものとして
扱われたんだ。



『大丈夫!大丈夫!』

『つらくない、つらくない』

『さみしくないよ~』と。



そして、
扱われないその感情は

出してはダメなもの
共有されないもの

と思い

奥の奥へ
しまうようになった。



あのね、

だけど

つらい気持ちはどんなに隠そうとしても

そこにあるんだよ。

「大丈夫」と自分に言いきかせ
「大丈夫」と周囲に放ち


笑ってみたり
平気なふりしてみたりするけど

大丈夫じゃない。


大丈夫じゃない
大丈夫がある。



「大丈夫じゃない」
ときには

「大丈夫じゃない」
って
出していいんだからね。



こんどは
助けをしっかり出していいんだからね。






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