「イヤな気持ちも、だいじだよ。」

怒って、泣いての癇癪で

手がつけられなくなる下の子・次郎に

手をやく日常は、相変わらずで・・・

私は、まぁよく・・・

お手上げ状態になる。

(-_-;)

＊

最近も相変わらず、
下の子・二郎の癇癪に手を焼く日々が続いています。

怒って、泣いて、ひっくり返って…
手がつけられなくなることもしょっちゅうで、

私が、
お手上げ状態になっていると

そんなとき

ときどき

そっと

間に入ってくれるのが

二郎より2つ年上の兄・太郎です。

＊

ある日のこと。

この日も二郎は
激しく癇癪を起こしていて、
怒って泣いて、まるで感情の嵐。

私も
何度も声をかけてみるけれど
火がついたときは

どうにもこうにも
いきません。

そんなとき
太郎が、スッと二郎のそばに行き

そして、
「お風呂に入るぞー！」
と声をかけてくれたんです。

そのままふたりでお風呂に向かいながら
太朗は

「イヤな気持ち、ぜ〜んぶ流すぞ〜！」

と、シャワーを弟にかけていました。

頭に、体に、お湯をかけながら

「さっきのイヤな気持ち、ぜ〜んぶ流すぞ〜！」と
やさしく声をかけ続ける太郎。

そのおかげで、
二郎もすっかり落ち着いて
ふたりで仲良くお風呂に入っていました。

その姿に
ホッと胸をなでおろし
安堵していると

ふと、
太郎がこんなことを言ったんです。

「でもさ、イヤな気持ちも大事なんだよ。
　イヤな気持ちを感じるから、
　誰かがイヤな気持ちになったとき、
　その人の気持ちがわかるんだぞ。」

そう二郎に話していました。

＊

「イヤな気持ちをシャワーで流そう～」という
その姿にも
ほっこりしていたけれど

「イヤな気持ち」を『大事なコト』として
弟に伝えている姿にも
ビックリ！

その姿を見て、
私は胸がじーんとなりました。

泣いて怒って手がつけられない弟に、
ただ“なだめる”のではなく、

「イヤな気持ち」を否定せずに、
“たいせつな気持ちとして”
一緒に扱ってくれていた太郎。

その姿は、
「どんな気持ちにも意味があるんだよ」と
教えてくれているようでした。

＊

もしかすると私たちは、
「イヤな気持ちはなくなってほしいもの」

そんなふうに、
どこかで思ってしまっているかもしれません。

でも、
『どんな気持ちも大事な気持ち』
ということ

『イヤな気持ちを感じるから、
　誰かがイヤな気持ちになったとき、
　その人の気持ちがわかる』
ということ

そして、
『その気持ちが
人と人とをつなぐ大事なものだよ』
ということ

小さな背中から、
またひとつ大事なことを
教えてもらうのでした。

＊

そして・・・

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「イヤな気持ち」にも
ちゃんと居場所を
つくってあげること。
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これがどれだけ大切なことか。

その「気持ち」を
大切に扱うということが

子どもにとって
どんな意味をもっているのか。

その大切さを知り、
意識的に気持ちを受容する関わりも
とっても大切になってきます。

そして

これは

子どもの感情を受けとめる土台・器の役割となるよう

自分の余白や
自分のゆとり

そして、
心の器

ここも切り離せない部分です。

子どもの感情によりそうためには、
まず大人自身が、

自分の中のいろんな気持ちに
居場所をつくってあげること。

それが
感情の受け皿となる「心の器」につながっていくのだと思います。

先日の出来事は
そんなことを
太郎の姿から教わったような気がしました。

小さな兄が、
弟にそっと伝えてくれた「気持ちの意味」。

その優しいまなざしを、
私も向けていけるように

自分の中にも
いろんな感情の居場所を
つくってあげたいな～
と思うのでした＾＾

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