息子と一緒に産みの親の話

「母に会いたいなぁ」
そう思い
今でもたまに
涙が流れることがある。


新たに家族が増え、暮らしだした
この3ヶ月間も
何度も心の中でそう思う自分がいた。

だけど、以前のように
もう亡くなっていないんだから、そんな風に思っちゃいけない!
そう蓋をすることはなく
会いたいんだなぁ
会いたいんだよね。
と、自分の気持ちを自分で受容し
涙が流れる時は流れがままに
泣けるようになった。

***
2021年2月のある日のこと

子ども達とリビングでテレビを見ていると
アニメのいちシーンで
主人公が事故にあって
危篤状態になり家族が泣いている
そんなシーンありました。

何気なく見ていたのですが
涙が流れてきました。

そしたら、子ども達が近づいて
「どうしたのお母さん?」と聞いてきます。

「うん、あのね
やっぱりお母さんはお母さんに会いたいな~と思ってね。」

聞かれてこたえた自分の言葉で
更に涙があふれます。

その横で

「お母さんはそう思ってたんだね。
でも、もう天国に行ったから会えないんだよ。」

と言われる。

そりゃそうだ
と泣きながらも笑えてくる

そして
「写真でなら会えるから、ちょっと待ってて!」

とアルバムを持ってきてくれ

「ほら、これ見ると
お母さんのお母さんと山登り
したことを思い出すでしょ!」

とアルバムを持ってきてくれました。
なんて、あったかいんだろう。
更に溢れる涙を止めることはできなかったけど

「天国で見守っててくれてるからさ!」
そう話す息子の言葉に
もう心はポッカポカに


***

そして、最近
時折息子が
「産んでくれたお母さんに会いたいなぁ」
と言います。
(産んでくれたお母さんがいることはずっと話してきました。)

ある時は、
「お母さんのお母さんは、どんな人だった?」
「抱きしめてくれた?」
などと、聞いてきました。

そして、息子も産みの親、お母さんの話をしてきます。

「僕を産んでくれたお母さんは張り切っていたよ!」

なんじゃそりゃー(笑)

突っ込みどころは満載だったけれど
彼の見ている世界を
彼の感じている世界を
知りたくて
どんな風に張り切っていたの?と聞くと実演してくれましたとさ!



***
子育てしていて、母が生きていたら
そう何度も思う。
でも、私の中で生き続けている母の姿を
息子たちが思い出させてくれ、生かしてくれているんだなぁ



***
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