「夫婦連合」と「子どもの発達」
こんにちは
心とカラダの土台づくりを通じて
可能性を未来へつなぐ
「ココカラミライ」
梅田あいこです。
*
週末は
夫婦で晩酌をしながら
アレコレ話す。
そんな時間は
私たち夫婦にとって
大切な時間としてあります。
今週末は
夫婦で晩酌をしながら
気づけば、家族のこと、子育てのこと、教育のこと
について話しました。
まぁ、
よくよくこの話題になりますね。
そして、
夫婦がチームとして協力しあうことの大切さや
世代間境界がしっかりとあることの重要性など
話しながら、
その中で改めて実感したのが
「夫婦連合」って、めっちゃ大事だね~
ということ。
*
最近は、家族関係、夫婦関係、
そして親子の関係についての相談を
いただくことが増えています。
「子どもが言うことを聞かなくて困っている」
「どう関わればいいのか分からない」
そんな声に加えて、
「子どもが本音を話さなくなった」
「家族が一緒にいても、どこかバラバラに感じる」
「子どもとの距離感がむずかしい」
といった不安を抱く方も少なくありません。
大切な存在であり、
いちばん身近なその家族との関係は
多くの方が悩む部分です。
成長発達にともない、
「親子の関係」
「親子の距離感」は
自然と変化していくものですが
その変化の中で、
夫婦の関係性がどうあるか。
これは、子どもの心の発達に
大きく関わってきます。
そこで今日は、
家族心理学の視点から
「夫婦の関係性は、
子どもの安心感にどう影響するのか」
「夫婦連合がしっかりしていることが
子どもの安心と自立にどうつながるのか」
についてお話しします。
*
では、はじめていきましょう~
*
家族心理学の視点で見ると、
子どもの心の安定にもっとも影響を与えるのは、
実は「夫婦の関係性」だと言われています。
さいしょに
「夫婦連合」という言葉の意味を
少し抑えておくと・・・
「夫婦連合」とは
夫婦が2人でタッグを組んでいる状態のことです。
夫婦連合といっても
互いの意見や価値観の違いは
あっていいんです。
そこを2人でしっかり話し合い、
すり合わせ、夫婦が中心となって
家族の方針を決めていくことが、
「夫婦で連合を組む」ということです。
子どもや祖父母を巻き込まず
「夫婦同士の連携」がある状態を指し
お母さんとお父さんが
「チーム」として子どもに向き合うこと。
つまり、完璧に仲良しである必要はなくて、
「ぶつかっても、手を取り合える」
ことが大切なんですね。
この
「夫婦が連合であること」こそが、
子どもの心の中に
見えない安心の土台を育てていきます。
*
子どもにとって、お母さんとお父さんは、
“世界の最初のモデル”です。
夫婦が支え合い、
尊重し合っている姿は、
子どもにとって
「人を信じても大丈夫なんだ」という
深い安心感を育ててくれます。
反対に、夫婦が衝突していたり、
どちらか一方が孤立していたりすると
子どもは無意識のうちに不安を感じ、
「お母さん(お父さん)を助けなきゃ」と
小さな心でバランスを取ろうとします。
*
子どもは、ある年頃になると
異性の親に対して
「親の愛を自分が一手に引き受けたい」
「自分が親のパートナーのような存在になりたい」
と思い始めます。
「お母さんは、ぼくのモノ!」
「お父さんは、私のモノ!」
と強く思い、異性の親に
「愛情を独り占めしたい」
「自分のものにしたい」
という気持ちが、
自然に芽生えるんですね。
そして、
同性の親に対して
ライバル心を抱きます。
このとき子どもは
自分が「親のいちばん」になりたい
という万能感を強くいだくのです。
そこで
とっても重要になってくるのが
「夫婦連合」なんですね^^
父母の間に
しっかりとしたパートナーシップがあると
子どもは自然と気づいていくんですね。
「あ~お母さんにとってのナンバー1は
僕じゃなくて、お父さんなんだ」
と・・・
そして、
「お父さんには、勝てないなぁ」
「お父さんには、かなわないなぁ」
と白旗をあげて、
「ぼくは、お父さんのようになろう!」
と、このガッカリと白旗をあげる経験が
心理的成長の分岐点になります。
実は、この「ガッカリ」が
とても大切なんです。
このときに、子どもはガッカリして、
自分の万能感を手放すに至ります。
「自分が親の全てではない。」と知り、
現実感覚を獲得してます。
また、
ぼくは(わたしは)
異性親の愛情を一手に独占できない…
そんな失望ともいえる経験の中で、
「限界を受け入れる力」が育つんですね。
そして・・・!
「ぼくは、お父さんのようになろう!」
「わたしは、お母さんのようになりたい!」と
男の子であれば父親をモデルにして男性性を取り込み
女の子であれば母親をモデルにして女性性を育みます。
つまり、
同性の親をモデルにして学んでいけるんですね。
そうすることで、しだいに
大人の男性、大人の女性として、
心理的に自立していくようになるんです。
「親のいちばん」ではないけれど
自分には自分の役割があると理解し、
外の世界に向かう力が芽生えます。
そう…
このときに大事なのが
【夫婦連合】であり、
同性親が
「尊敬できる存在」として
立っていることなんですね。
子どもは「自分が親の全部ではない」と気づくことで、
少しずつ『万能感』を手放していきます。
そして、同性の親をモデルにして、
「男の子らしさ」「女の子らしさ」を学び
現実の中で“自分という存在”を形づくっていきます。
これはまさに、
大人になるための第一歩であり、
心の自立につながる大切なプロセスです。
夫婦がしっかりとパートナーとして繋がっていると
子どもは安心して
現実を受け入れることができます。
「お母さんとお父さんはチームなんだ」
という感覚が、子どもの中に
“世界は安全だ”という土台を育ててくれるのです。
しかし、
夫婦関係が不安定で、
夫婦連合が弱いと
子どもは無意識のうちに
“どちらかの味方”になろうとします。
たとえば、お母さんが
「ほんと、お父さんは困ったね~」と
子どもの前で話していると、
子どもは母親を守る立場に回り、
「母子連合」をつくってしまうことがあります。
ほかにも――
・「お父さんが怒るから、ママがなんとか言ってあげるね」
・「ママがいなきゃ、あなたはダメでしょ」
・「ママだけがあなたの味方よ」
そんな言葉が、知らず知らずのうちに
“母と子が手を取り合い、父親を排除する構図”をつくりだすこともあります。
そのとき、父親は
“尊敬できるモデル”としての位置を失い、
子どもは「同性の親」を模範にする機会を
失ってしまうのです。
結果として、
「ぼくがお母さんにとってのいちばんの存在!」
というような感覚の元
万能感を適切に手放せず、
「自分が誰かを支えないといけない」
「自分が守らなきゃ」
という心理的負担を抱えたまま
成長してしまうこともあります。
(逆の「父子連合」も、もちろんあります)
「夫婦連合」がしっかりしている家庭では
子どもは安心して「子どもの立場」でいられます。
自分の感情を素直に表現し、
大人に任せていいという信頼を持つことができます。
逆に、夫婦が対立していると
子どもはどちらかの味方になり、
“家族のバランスを取る役割”を背負ってしまいます。
それは本来、
子どもが担うべきではない心の負荷です。
*
子どもの心の成長にとって、
夫婦がしっかりと“連合”していること…
それは、とても大きな「安心の土台」であり
子どもの心の成長を支える「見えない安全基地」です。
子どもは、
「お母さんとお父さんがチームでいること」
「大人たちはちゃんと大人同士でつながっているんだ」
と感じられるとき、
安心して“子どもの立場”にいられるのです。
夫婦の関係が安定している家庭では、
子どもは家族のバランスを取る必要がなくなり、
思いきり感情を出し、
のびのびと自分を表現できます。
それは、親が完璧であることではなく、
意見が違っても、
ぶつかっても、
最終的にはお互いを尊重し合える――
その姿を見せることが、
子どもにとっての何よりの“安心の学び”になるのです。
次回は、もう少し掘り下げて、
「夫婦連合が弱まったとき、家庭の中で何が起きるのか」
についてお話したいと思います。
今日も
お読みいただきありがとうございました。
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