自分を大切にすることの【勘違い】してませんか?
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こんにちは
心とカラダの土台づくりを通じて
可能性を未来へつなぐ
「ココカラミライ」
梅田あいこです。
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これまで
「自我の確立とは何か?」
そして、
「自我を確立する方法」
をお伝えしてきました。
その方法として、
■内側からのアプローチ
・自分の感情に気づく
・他人と自分の気持ちを区別する
(境界線を引く)
・自分で選ぶ、自己決定していく
■外側からのアプローチ
・秩序ある外枠をもつこと
(枠組み・型の反復)
内側からも、外側からも
どちらも大切ですよ~
とお伝えました^^
詳しくはこちらの記事でまとめています↓
👉「自我を確立していくための最も基本的な方法」
👉「大人が自分の心の器を育てなおすための方法」
今日は自我を確立するために、もうひとつ♪
とても大切で、必須なコトをお伝えしますね。
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「自分を大切にするって、どういうこと?」
〜自我を育てるために必要なこと〜
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では、はじめていきましょう~
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自我を確立するためには
「地に足をつけて、
コツコツとルーティンを積み重ねること。
日々の型を積み重ねること」
このプロセスが不可欠でしたね♪
ルーティンの反復は、
内的な秩序を育て、
心理的なグラウンディングをもたらします。
これは
本当に力強い効果をもたらしてくれます^^
そして、今日お伝えしたいことの
もうひとつは・・・
「まず、自分を大切にできるようになる」
ということです。
ここも
すごーーく大切で、必須!
しかし、
「自分を大切にできる」とは
すこし抽象的ですよね。
こちらもう少し丁寧に
説明していきますね。
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「まず、自分を大切にできるようになる」
ってどういうことか
具体的にいうと…
『他者との関係の中で、
自分の気持ちや欲求を優先できるようになる』
『他者の期待に応えるよりも、
まず自分の気持ちを大切にし、
選べるようになる』
『自分の
「こうしたい」「これはイヤだ」を大切に扱える』
これが、
“まず自分を大切にする”
ということなんですね。
自我を確立するためには、
まず、自分の気持ち・欲求を感じ取り、
それを尊重することが欠かせません!
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人の心には、
逆説的ともいえる発達のプロセスがあります。
それは、
「自己をしっかりと肯定し、丁寧に育てられた人」ほど、
やがて“自己”にとらわれることなく、
より大きなものへと視野を広げられるようになる
ということです。
自分を大切にできる人は、
安心感と自己安定がベースにあるからこそ、
自然と、自分以外の誰かのことも、
そのままで大切に思えるようになります。
そしていつしか、自分という枠を超えて、
より広い世界とつながっていけるのです。
ただ、ここで気をつけたいのは、
「自分を大切にする」という土台が
整っていないうちに、
「人のために」「社会のために」と
頑張りすぎてしまうことです。
自分の気持ちを無視したままだと、
心がついていかず、不安定になってしまいます。
自分の気持ちや欲求を丁寧に扱えないまま、
「他者のために」「大きな何かのために」
と頑張ろうとしても、
内側の不安や満たされなさが、
いつか感情の不安定さとなってあらわれてしまいます。
だからこそ、順番が大切なんです^^
まずは「わたし」をしっかり大切にすること。
その安心感があるからこそ、
自然と人にもやさしくなれるし、
自分をこえて、
もっと広い世界とつながっていけるようになるんです。
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しかーし!
ここで、気をつけたいことがあります!
それは、
“自分を大切にする”ことを
誤って解釈してしまうケースです。
「自分の気持ちや欲求を大切にする」
という言葉を誤解してしまうと、
幼児的な心理に逆戻り(退行)することにも
なりかねません。
たとえば
・イヤなことや面倒なことは全部避ける
・見たくない自分には目を向けない
・万能感にすがって不安を感じないように、
気分を高揚させてくれるものに依存し、元気な自分だけを保とうとする(=躁的防衛)
※躁的防衛とは、気分を無理やり高揚させて、つらさや不安を感じないようにする心の防衛反応
こういった状態は、
実は「自我の確立」のためのプロセスとしての
「自分の気持ちや欲求を大切にする」とは、違います。
こういった行動は、
心の未熟な防衛反応(退行)であって、
自我をしっかりと育てていくための
「自己尊重」とは違うのです。
一見“自分を大切にしている”ように
見えるかもしれませんが、
実は、本当の意味で
自分と向き合うことを避けている状態です。
自我を育てるプロセスとしての
「自分を大切にする」とは
自分の感情や欲求に誠実に向き合いながら、
現実と折り合いをつけて生きること。
「自分を大切にする」って、
嫌なことから逃げることじゃない。
見たくない自分を隠すことでもない。
“自分の声”に耳を澄ましながら、
ときに現実とも折り合いをつけていくこと。
それが、
本当の“わたしを大切にする”ということです。
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自我の確立のためのプロセスとして
「自分の気持ちや欲求を大切にする」とは、
何も好き勝手に生きることでも、
イヤなことを避け続けることでもありません。
自我を確立していくためのプロセスとしての
“自分を大切にする”とは、
こんな意味を持っています。
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一人の大人として、
自分自身としっかり向き合いながら
「自分が本当に望む人生」を
生きていくために、
日々できることを行動に移し、
努力を積み重ねていく。
そのうえで、対人関係においては、
きちんと境界線を引きながら、
まず、自分の気持ちや欲求を尊重できるようになる。
誰かの期待や評価に振り回されずに、
「私はこう感じている」「私はこうしたい」と、
自分自身を大切にできるようになる。
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これが
自我の確立のためのプロセスとしての
「自分の気持ちや欲求を大切にする」
ということです^^
ホント~に、ここ!
履き違えずにいてほしいという思いがあって…
さらに付け加えると。。。
このプロセスの中で大切なのは、
- 地に足をつけて、望む人生のために行動していくこと
- 他者との関係において、自分を後回しにしないこと
です。
とくに後者については
「相手を優先すべき」という思い込みから抜け出し、
他人を喜ばせる前に、
まず自分の気持ちや欲求に耳を傾けることが大切です。
自分の本音を無視し、
気持ちや欲求を後回しにしてまで
他人の期待に応えようとしたり、
「いい人」でいようとしたり…
また、
「愛ある人間であろう」とするがゆえに、
自分の気持ちや欲求を犠牲にする必要もないのです。
まずは、
自分の気持ちや欲求を優先できること。
ときには、
他者からの期待に応えないという選択もできること。
これが大切なのです。
そのためには、
・断る勇気
・相手をがっかりさせる勇気
・嫌われるかもしれない不安に耐える勇気
が必要になることもあります。
「自分を大切にする」というのは、
本来、とても誠実で、勇気のいる行為なんです。
やさしさでもあり、意思でもあり、芯でもあるのです。
けれども、それができてはじめて、
“わたし”という軸が、
自分の内側にしっかり根を張っていくのです。
「私は、私を大切にしていい」
そう思えるようになったとき。
そして、
本当の意味で
自分を大切にできるようになったとき。
“わたし”の内側から、
未来を歩む力が、じんわりと湧いてきます。
あなたが、あなた自身の味方になれますように^^
私の中に、
私を安心させてあげられる場所をつくること。
それが、心の根っこを育てていくということです。
その根が育っていくからこそ、
人とのつながりも、
人生の広がりも、
やさしく深くなっていく。
どうか
あなたが、あなたの“根っこ”を信じ、
この世界を、あなたらしく歩んでいけますように。
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今日も
お読みいただきありがとうございました♡