「学校を休みたい」と始業式の朝。

こんにちは

心とカラダの土台づくりを通じて
可能性を未来へつなぐ
「ココカラミライ」
梅田あいこです。



私事ですが、
7月から専門里親の認定研修がスタートし、
8月の暮れ、
2日間の東京研修に参加してきました。

(専門里親とは、虐待や非行、障害など、特別なケアを必要とする子どもを養育する里親のことです。)

この2日間は、
頭も、感情もフル稼働💦



全国の里親さんの体験や

社会的養護の子どもたち(いのち)と
日々向き合ってきた講師の言葉には重みがあり、

『自分の弱いところは、みんなとつながるためにある』



そこでもらった数々の言葉は
お守りになるモノがたくさんでした。



研修では
社会的養護の子どもたちが抱えていること。


その状況も学びながら
改めて、むずかしさを痛感しては

どう支援が必要なのかということを
深く学び、考える時間となり、
ホントによき時間でした。

これからも毎月の課題提出や、
来年には
乳児院・児童養護施設・一時保護所での
実習が控えています。


自分の視点を広げ、
子どもたちの環境づくりを考える時間を大切に、
しっかり学んでいきたいと思います^^






さてさて、そんな研修の直後・・・
我が家にも大きな出来事がありました。



いっしょに暮らす子ども達の背景や境遇から
彼らが抱えている「言い知れない不安」は
常につきまとうんだな。

ということを、
実感する出来事でもあり

ここ数日、
心ゆらゆら、ざわざわと自身の内面と
そして、子ども達と対峙してます。





それは、先日
児童相談所の職員さんが
家庭訪問にこられたときのことでした。



養育里親として
里子と暮らしている我が家には、
定期的に、児童相談所の職員さんが
家庭訪問に来てくれます。


今回は
里子の様子を見に来ると同時に
「権利ノート」を使いながら
子どもたちへ状況の説明をしてくれたのです。



里子の家庭状況は、もちろん
その子、ひとりひとり
それぞれ違いますし

子どもの理解度や、精神状態に応じても
話すこと、そうでないことも
判断しながら、
そのときどきで、話をしてくれます。


「どうして、里親さんのお家に来たのか」
「自分の家庭の状況」
「これからの見通し」

そんな話があり
丁寧に言葉を選んで話してくださいました。


けれど、その後
子どもが涙を流し、
ものすごく不安な様子を表出してきました。


訪問の間は
「絶対に泣かない!」と必死に堪えていたことも
あとから分かりました。


産んでくれたお母さんに
「一回でいいから。
ホント、一回でいいんだ。会いたい。」

「お父さんの顔を見てみたい。写真が欲しい」


胸の奥にある切実な願いが、
涙とともにあふれ出してきました。


彼らにとっての
この境遇や、この事実は
ゆらぎ、不安であることを
改めて思い知らされました。



そのあとは、
私に、よくくっついてきては
離れたがりませんでした。


a mother and son hugging
Photo by Ivan Samkov on Pexels.com






私たち夫婦も、子ども達に対して
あなたたちの状況を
これまでも、話をしてきた部分ですが
子どもたちは、年齢的にも
状況把握できるようで、できない部分だって
たくさんがあります。


そして、

「ぼくたちは、ここにずっと居られるの?」
「次郎は、何歳までこの家にいられるの?」
「次郎はどうして、うちに来ることになったの?」
「今、次郎のお母さんはどこにいるの?」


たくさん投げられるその質問にひとつひとつに
できる限り丁寧に、
言葉を選びながら答えましたが

どう伝えたら、理解できるのか。
不安を大きくし過ぎずにいられるのか。

私も、ものすごく考えながらの対話でした。



太郎は、養子縁組をしている自分と、
里子である次郎との違いを
はっきり理解できているわけではありません。


だからこそ。

「次郎はずっとここに居られるの?」

と心配してやまない姿には、
胸がぎゅっと締めつけられる思いでした。




そして、訪問の翌日は
小学校の2学期、始業式の日。


登校準備を終えた太郎が
泣きながら言いました。

「学校に行きたくないよ。」

「今日はお母さんと一緒にいたい。」


「あぁ、オレって、わがままかな?」


このとき、私は自然と迷わなかったんですよね。

(頭の中で、仕事の予定をどうできるか、考えつつ)

「うん、休もうか」

と答えていました。

子ども自身も
「ゲームはできなくていいから」と言い
そばにいることを望んでいるようでした。

そして
「お母さん、今日さ、
オレの話をたくさん聞かせてほしい。」
と言ってきました。


きっとまだまだ
いろんなことが入り混じり
ざわざわして
不安だったというのが

彼の言動からも、伝わってきました。




「本当は、お母さんに会いたいんだ。」

「オレが生まれた〇〇県には、歩いて何分で行ける?」

「授業参観のとき、みんなお母さんやお父さんが来るでしょ。
なんで、オレだけって思う。
本当にさみしい。泣くのをこらえているんだ。」

「どうして、育てられなかったのかが知りたい。」

「なんで、お父さんとお母さんが育てることになったのか。
どうして、梅田のお家に来ることになったのか。教えて」


「赤ちゃんのお家と、児童相談所と、梅田のお家、オレと次郎の家
どうなっているのか
図で書いて説明してほいんだよね。」


その日は
たくさんの質問や気持ちを伝えてくる、太郎。

揺れる気持ちをどうしたらいいか分からないまま、
必死に言葉にしようとしている姿と

それと同時に
「しっかり知りたい」
という思いも伝わってきました。



私は、それらを受けとめながら

会いたいって思う気持ち、大事にしていい
ということ。

ここにいてくれて、私はとっても嬉しい
ということ。

産んでくれたお母さんは、あなたがとても大切で
今の選択をしたこと。

私たちは、あなたが大好きだ
ということ。

どう話すといいのか
本当に悩み、考え、言葉を選びながら対峙したものの
難しいものです。

しかし、聞きたいコトを聞いてきてくれたので

話し終えたあとには
少し安心した表情を見せ、
相変わらず、
くっついたり、甘えたりをたくさんしてきました。






また、それ以降というもの

なんども、なんども

「お母さんは、お母さんに会えないのはさみしい?」
(私の母は亡くなっているので、そのことを指しながら)

と、尋ねてきたり


「オレは、今のお母さんが、お母さんで本当によかった。」

「オレ、お母さんとず~っと一緒にいたい。」


ということも
なんども、なんども
表現してきました。



それは、なんだか
自分に言い聞かせているようにも
また、
ここに居れることを確かめるかのようにも
感じて・・・

ここ数日は、
わたし自身の心も落ち着かなく、過ごしていましたね。




子どもたちが抱える「言い知れない不安」と
真正面から向き合うことのむずかしさ。


でも同時に、その不安を受けとめ、
ともに揺れながら過ごすことの大切さを
改めて実感しました。



「かぞく」として
過ごす日常のひとつひとつが

彼らの「安心の根っこ」に
つながっていきますように願いながら

これからも
子どもたちと向き合っていきたいと思います。


two children holding umbrellas while smiling
Photo by Vika Glitter on Pexels.com





【編集後記】

さてさて。

次の日の朝、
子どもは元気に登校していきました。

(ホッとしたのが、内心です^^;)



そして
学校で友達から
「なんで昨日休んだの?」
と、たくさん聞かれたそうで…

素直に答えることができず
別の理由を口にしたそうです。

「ウソ、ついちゃったんだよね」
と本人。

そのことを話してくれた子どもに

「その嘘は、いいんだよ。」

と伝えました。



本当のことを言えないときがあっても大丈夫。

心を守るためのウソは、
子どもにとって大切な防衛手段です。


安心できる場所で、安心できる人に
本当の気持ちを伝えられたなら
それで十分なのだと思います。

大人から見ると
「嘘をつくのはよくない」と思ってしまいがちですが

子どもの嘘には
「自分を守りたい」
「これ以上傷つきたくない」
という切実な願いが込められていることも
少なくありません。


大事なのは
「なぜその嘘をつかざるを得なかったのか」
を理解し、受けとめること。

今回の出来事を通して改めて
子どもの心に寄り添うことの意味を感じさせられました。


そして、子どもが安心して
「本当の気持ち」を言えるようになるには、

まずは私たち大人が
「安心していていい存在」であること
「ここなら大丈夫」と思える土台になっていくこと
が大切なのだと感じています。


お・し・ま・い




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