甘えと自立の関係。思い通りにならないことへの耐性をつけるには?
こんにちは
心とカラダの土台づくりを通じて
可能性を未来へつなぐ
「ココカラミライ」
梅田あいこです。
*
前回、
発達心理学の研究を用いて
『子どものころ、
親に甘えを受けとめてもらえた子ほど
心理的に自立できる。』
ということをお伝えしましたが
『子どもの甘えを受とめることと、
甘やかすことは違いますよ~♪
ここ、混合しないでくださいね~』
と、もう一度
声を大にして(笑)
これは、似て非なるもの。
子どもの甘えを受け止めてあげるというのは
子どもを甘やかすということではありません。
これらを履き違えて捉え
子どもと関わると
逆に、子どもが心理的な成長発達を
遂げていけなくなります。
子どもを甘えさせてあげるというのは
子どもが欲しがるものを買ってあげるとか
子どもの言いなりになるということではないんですよね。
甘えを受けとめるということと
甘やかすこと、
今日は、
その実際の関わり方を
もう少し詳しく
お伝えしていきますね^^
*
では、はじめましょう~
*
昨今は
ネット、SNSなどの
あらゆる媒体で通じて
さまざまな子育ての情報を
気軽に受け取れるようになりました。
しかし、そんな
さまざまな子育て情報や
多様な価値観が混在する中で
しつけに関することも
多くの親を悩ませます。
「ネットで、こんな情報を得たのですが・・・」
「実際は、どうしたらいいんでしょう?」
と、お悩みに多くふれます。
例えば、
「子どもの欲求を満たしましょう」
「子どもは自由にのびのび育てましょう」
「子どもの意思を尊重しましょう」
という一方で
でも・・・
「子どもの欲求はどこまで満たしてあげることが大事?」
「子どもの甘えを受けとめていたら、わがままにならない?」
「どこまで自由にさせていいの?見守ればいいの?」
「子どものやりたいことは、
尊重してあげたいと思っているけど・・・
子どもの言い分、どこまで受け入れていいの?」
「子どもがやりたいことを止めるのは、
意欲や、やる気の消失にならない?」
『実際・・・どうしたらいいの~?』
といった質問を受けます。
子どもが
言うことを聞かないとき
イヤといってごねているとき
わがままを通そうとするとき
要望を主張するとき
果たして、これは
受け入れるべきか
叱るべきか
子どもの「イヤ」
子どもの
「主張」を目の前にして
どう関わればいいのか
困惑するし
悩みますよね。
子どもの年齢に応じて、
その言い分や要望は変わっていきますが
ここでは、
すべての子どもに共通する
核となる考え方を
お伝えしていきますね。
*
それは、
冒頭でもお伝えしたように
「子どもの甘えを受け止めてあげるというのは
子どもを甘やかすということではない」
ということ
「“甘えさせてあげること”と、
“甘やかすこと”は違う」
ということ
ここをしっかり区別することが大事です。
子どもの甘えを受けとめてあげるというのは
感情(Being)を受けとめる
ということです。
これはつまり、
子どもが感じていることを
受容するということです。
子どもの感情に対して
共感的に受容してあげることなんですね。
「悲しいんだね」
「悔しいんだね」
「腹を立てているんだね」
「ゆるせないんだね」
「話したくないんだね」
と、いう風に
子どもの感情を受けいれる
ということなんです。
そして、
子どものdoing(行為・行動)においては、
必ずしも子どもの要求に応じなくても
いいのです。
doing(行為・行動)のレベルで、
子どもの要求に応じてばかりいると、
子どもの
「思いどおりにならないことへの耐性」や
「感情コントロールの力」
「自己コントロール能力」
が、なかなか育っていきづらいんですよね。
「 行動(doing)」は
何でも受け入れていると
子どもが思うようにいかないことへの耐性がつかず
年齢、発達に見合った成長を遂げていけない!
なんて事が起こりえます。
よって、
心理的な自立からは
遠ざかってしまいます。
思うようにいかない経験は
子どもの心理的な成長には
欠かせないことでもあります。
*
たとえば、
「まだ、遊びたかった~」
「おやつがもっと食べたい~」
「このおもちゃ、買って買って~」
と、こんな場面で
その行為・行動(doing)を
受け入れ、
許可するのではなく
「遊べなくて、残念だね。」
「ご飯の前だから、もうおやつはおしまいだよ。食べれなくて悲しいよね。」
「今は、このおもちゃは買えないよ。」
というふうに
「遊べなくて、残念だね。」
という
『残念』という、気持ち。
「お菓子が食べれなくて、悲しいね。」
という
『悲しい』という感情を
受け止めてあげることなんですね。
「遊ぶ時間を延長すること」
「食べていいよ~と許可する」
「おもちゃを買ってあげる」
といったdoing(行為、行動)を
OKにする
ということではないんですね。
*
しかし、この
「甘えさせてあげること」と、
「甘やかすこと」「being(感情・気持ち・存在)」と
「doing(行為・行動)」
ここが
混合してしまいがちです。
重要なのは
ここを区別し、
切り分けて考えることです。
くり返しになりますが・・・
受け止めてあげるのは
感情であり、気持ちの方
なんですね。
ここが混合した状態で
「子どもが主張すると、その要望が通る」
ということが繰り返されると
子どもはよりその主張を肥大化させていきます。
ルール・行動の
枠組みが、あいまいになり
一貫性のない許可は
その行動面の強化につながっていきます。
その結果、
感情コンロトールの力や
自己コントロール力が未成熟となり
規制が効かなくなって
親にとっても、
子育ての困難さにつながります。
また、
成長していくにつれ、
こじらせていく可能性が高く
後から問題が出てきたりします。
もちろん、
何もかも子どもの要望を通すことが良くない
という極端なことを
言っているのではなく
子どもの年齢、発達によって
満たしてあげる欲求は変化しますので
子どもの要望や要求への対処も
変化します。
また、
大人が子どもに要求するルールも
家庭のルールや、
子どもの年齢に応じて変化しながらも
変化していきますが
共通して大事なことは
守るべき「枠組み」を
大人がしっかりと示して、
気持ち(being)は受け入れながらも
行為レベル(doing)では
応じないことが大事なんですね。
*
感情は受け止めつつも、
行動にすべて応じなくてもいい。
これは
子どもとの関わりを考えるうえで、
とても大切な視点です。
この「感情と行動の切り分け」について、
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今日も
お読みいただきありがとうございました^^